万全の状態でゲームに臨むために
何かと用意するものが多いサバイバルゲーム。自分的には準備したつもりだけど、いざ当日になってみたら銃が動かなくて弾速チェックが遅れたり、大事なものを忘れてゲームも出来なかったり…
トラブルは付き物とはいえ、自分の不注意で遊べなくなっちゃったらもう楽しさ半減です。その日一日を楽しく終わらせるために、今一度サバイバルゲーム参加前にやっておくべきことを確認してみましょう!
フィールドのルールを確認しよう
全国一律の公式なルールが存在しないのがサバイバルゲーム。
アウトドア、インドアともに大体の傾向はあれど、フィールド単位で独自に設定しているものが多いため、遊びに行くときは必ずフィールドのHPを見てルール・レギュレーションを確認するようにしましょう。
マスク・ゴーグルを準備しよう
・レンズは綺麗か?
せっかく用意したゴーグルも、レンズが曇っていたり傷だらけだったりしては見えるものも見えません。
汚れている場合は綺麗に拭き上げ、必要であれば曇り止めや眼鏡も用意しておきましょう。
また、深いキズが入っている場合はそこから脆くなっている場合もありますので、強度に不安を感じた場合は早めに買い替えておくことをオススメします。
・外れそうな部分はないか?
顔には目や歯など、人間が生活する上で重要な器官が集中しています。
ゲーム中にゴーグルやマスクが脱落してしまった場合、その後の一生を左右する怪我を負う可能性があるため、激しい動きをしても問題がないか、強度や構造をしっかり確かめておきましょう。
銃の準備をしよう
ゲーム中にトラブルを起こしてしまっては、せっかくの銃もただの文鎮です。
まずは一日通して問題なく動く銃を必ず一挺は用意するのとともに、持っていく銃の最終チェックをするようにしましょう。
・ネジはゆるんでいないか?
ゲーム中に一番多いトラブルがパーツの脱落。
エアソフトガンは通常の使用でも振動などで少しずつネジのゆるみが発生するほか、サバイバルゲームは普段よりもはるかに大きな負担が銃にかかる為、遊んでいる最中に大事なパーツが落ちてしまうことが多いです。
アウトドアフィールドのように広い場所では、落としたら二度と出てこなくなってしまうなんてことも珍しくありません。
まずはパーツのガタつきやネジのゆるみが無いかをチェックし、必要であれば締めすぎない程度に増し締めをしておきましょう。
・インナーバレルは汚れていないか?
BB弾の通り道であるインナーバレルは、銃の命中精度、初速を大きく左右します。
インナーバレルは撃った時に銃内部のオイルなどが少しずつ付くほか、外からも細かなチリなどが入り込むことがあります。
ここが汚れていると、銃が本来の性能を発揮できなくなってしまうため、サバイバルゲームに行く前と帰ってきた後は、必ずインナーバレルを掃除してピカピカにしておきましょう。
・サイトやライトなど、周辺機器のバッテリーは充分か?
銃に取り付けているダットサイトやフラッシュライトなども、ゲーム中に電池切れを起こした場合は使用できなくなってしまいます。
特にダットサイトはスイッチをONのまま放置して電池切れ…というパターンが多いため、ダットの光が弱くなっていたら電池を交換し、予備の電池なども用意しておくと安心してゲームに臨めるかと思います。
BB弾を用意しよう
・フィールドのレギュレーションを違反していないか?
BB弾は素材や重さで様々なバリエーションが存在します。
アウトドアフィールドでは自然に還る生分解性素材のバイオBB弾が必須であったり、インドアフィールドでは軽量な0.2g以下の弾しか使えない場合もあります。
まずはフィールドのレギュレーションをチェックし、自分の持っているBB弾がフィールドで使って良いものかを確認しましょう。
・弾を混ぜたりしていないか?
異なる素材、異なる重さ、異なるメーカーのBB弾を混ぜてしまうと、銃の性能が十分に発揮されなくなってしまうほか、混ぜた弾がフィールドのレギュレーションを違反していた場合、罰則が発生する場合もあります。
常に一定のパフォーマンスを発揮させるためにも、ひとつの銃に込めるBB弾は一種類にしましょう。
バッテリーを充電しよう
・しっかり充電できているか?
電動ガンに必須のバッテリー。「充電したはず」と思って持ってきたらロクに充電されてませんでした、というパターンが非常に多いです。
充電器はコンセントに差したか、バッテリーと充電器のコネクターはしっかり繋がっているか、その充電器の充電中・充電完了の表示はちゃんと理解しているか、音の鳴る機種はアラームの聞き逃しが無いか等、自分が正しい手順で充電できているかを常に確認しながら充電しましょう。
・バッテリーは劣化していないか?
充電を繰り返して使い込んだバッテリーは、新品よりも性能が落ちていきます。
充電したばかりのはずなのに銃の動きが遅い…といった場合は、バッテリーの劣化を疑ってみましょう。
他の充電済みのバッテリーをつないで動きが早くなった場合はバッテリーの劣化、他のバッテリーも何故か充電されない…といった場合は充電器の故障の可能性があります。
どちらも消耗品で一生使える訳ではないため、劣化したものは買い替えることをオススメします。
銃の動作チェックをしよう
バッテリーが充電できたら、今度はバッテリーを銃につないで動作チェック。
ゴーグルを着用し、マガジンを差さず、ネットや安全な場所に向けて空撃ちをしてみましょう。
・しっかり動作しているか?
いつも通り動いて空撃ちが出来ればOKですが、この時点で動かない場合は、以下の順で通電しているかをチェックしてみましょう。
①バッテリーのコネクターは外れていないか
そもそも通電していない可能性があります。今一度取付の確認を。
②バッテリーが劣化していたり充電ミスをしていないか
先述の項目を改めて確認してみましょう。
別のバッテリーに交換して動く場合は、そのバッテリーが劣化しているか、正しく充電されていない可能性があります。
③トリガーロックを起こしていないか
弱ったバッテリーでセミオートを撃っていると、ギヤが引っかかって動かなくなるトリガーロックを起こしてしまうことがあります。この場合はフルオートにして動作するかを確認しましょう。
【次世代電動ガンの場合】オートストップは解除したか
東京マルイ製の次世代電動ガンには、弾切れを起こすと自動的に射撃を停止するオートストップ機能が組み込まれている機種があります。これはマガジンが差さっていない状態でもオートストップ解除ボタンを押してから撃つことで空撃ちができるようになっているので、押し忘れがないか確認しましょう。
④ヒューズは切れていないか
電動ガンには極端な負荷が掛かった時に、内部の破損を防ぐ目的でヒューズが取り付けられているものがあります。一度切れると新しいヒューズに取り換える必要があるため、ここもチェック。
ヒューズを交換してもまたすぐに切れてしまう場合は、何らかの原因でメカボックスの動作が妨げられている可能性があります。メカボックスの内部が破損していることもあるため、必ずメーカーやショップ等の専門家に相談しましょう。
⑤モーターの端子は外れていないか
カスタムした電動ガンに多いのが、モーター端子の取り付けが甘く動作させているうちに抜けてしまう症状。グリップ内部など、モーターの入っている部分を見てみましょう。
差し直してもすぐ抜けてしまう場合は、端子自体をペンチでほんのちょっとタイトにしてみて下さい。
ここまで確認しても一切動作しない場合、バッテリーからの電気が通る配線が内部で切れていたり(いわゆる断線)、メカボックスの内部が破損している可能性があります。
この場合は無理に動かそうとせず、メーカー修理やショップ等に相談してみましょう。
・セレクターは機能しているか?
動作していることが確認できたら、銃の機能がちゃんと働いているかも確認しましょう。
安全装置を掛けた時にトリガーを引いても動作しないか、セミオートはちゃんと1発で動作を停止するか、バースト射撃であれば指定の弾数分だけ動くかを見てみましょう。
・弾は出ているか?
今度は実際にマガジンを差して安全な所に向けて射撃してみましょう。(家にスペースが無い場合は事前にシューティングレンジなどで行うのがオススメ)
この時に弾が発射されない場合は以下の項目をチェック。
①保護キャップは外しているか
銃口に保護キャップを付けている場合、外してから射撃しましょう。
②弾は込めているか
マガジンに1発も入っていない場合、当然ながら弾は発射されません。
③多弾数マガジンのゼンマイは巻いたか
スプリング式ではない多弾数マガジンは、マガジンに充分な弾が入っている状態で底部のゼンマイをしっかり巻いてあげないと弾が銃に送られません。
④ホップの設定は適正か
機種によっては、ホップアップを極端に弱くするとチャンバー内でBB弾が保持できなくなり撃つ前に落ちてしまうもの、極端に強くすると抵抗が強すぎて発射されなくなってしまうものがあります。
⑤マガジン・弾の相性は適切か
社外品のマガジンやBB弾などを使用している場合、相性によってはうまく弾が送られない場合があります。その場合はメーカー純正のマガジン・BB弾に戻して確認してみましょう。
これでもなお弾が発射されない場合、マガジンそのものが故障しているか、もしくは銃の給弾部分などに異常が発生している場合があります。
この場合もメーカー修理やショップに相談してみましょう。
・ガスガンの場合
ガスガンはバッテリーが必要ない代わりに、ガスを動力として使います。
電動ガンのようにチェック項目は複雑ではありませんが、もし動作しなかった場合に確認する項目を挙げておきます。
①マガジンにガスは入っているか
一番多いのが単純にマガジンにガスを入れ忘れている症状。
ガスを注入する際は正しい向きでガス缶を接続しないとマガジン内には入らないため、説明書に書かれている正しい向きを必ず確認しましょう。
②ガス漏れはしていないか
ガスを注入しても、ガス漏れが起きていると次第に中から抜けて空っぽになってしまいます。
注入後は、マガジンの底面やバルブ付近に耳を近づけ、「シュー…」と漏れる音がしていないかを確認しましょう。
もしガス漏れを起こしていた場合、メーカー修理に出すか、チャレンジ精神がある方は自力での修理を試してみましょう。
ガスガンの修理に関してはこちらを参照してみて下さい。
>【新木場店】てるみんみんの雑多語り〜ガスガンメンテナンス編〜
③ガスは充分温まっているか
リキッドチャージ式とも呼ばれる、ガスをマガジンに注入して動作させる方式のガスガンは、充分にマガジンが温まっていないと正常に動作しません。
ガスブローバックガンの場合、スライドが後ろまで動作し切らないと次の弾が給弾されなかったり、中途半端な場所で停止してしまったりするため、最低でも人肌程度まで温めるようにしましょう。
マガジンの温度とガスの関係についてはこちらをご参照下さい。
>東京マルイ公式サイト:ガスガンの快適な作動のために
④異物を噛みこんでいないか
ガスブローバックガンのようにスライドやボルトが大きく動く銃の場合、動作した際にこぼれたBB弾や異物が挟まってしまうことがあります。
スライドとフレームの間や、チャンバー周りに異物が入っていないことを確認してから作動させてみましょう。
初速を測ろう(可能であれば)
初速はそのエアガンがBB弾を発射した瞬間のBB弾のスピード。
ジュールは発射された弾自体の重さとスピードを掛け合わせて生まれる、要はエアガンのパワーを表す値。
現在のエアガンのパワーは銃刀法によって規制されており、一定以上のパワーを持つエアガンは持ってはいけない、作ってはいけないと決められています。
・初速計があると便利
初速計(弾速計)はその名の通り、弾を撃ち込むと銃の弾速を測定してくれる装置です。自分の銃がどれくらいの性能を持っているのかの目安になるとともに、自分で調整・カスタムをする場合は必須となる道具です。
・法律違反ではないか?
現在日本のメーカーが販売しているエアガンは、内部カスタムをしない純正状態であれば銃刀法に抵触しないよう作られていますが、カスタムをしたエアガンの場合、メーカーの想定しない初速になる場合があります。
これが法律で定められた初速を超えてしまうと、人間を傷害し得る「準空気銃」とみなされ、銃刀法によって罰せられることになります。
フィールドでそれが発覚した場合、その日遊べなくなるだけでは済まなくなってしまうため、自分でカスタムした銃のほか、中古でカスタム済みの銃を購入した場合も、必ず初速をチェックしてから取り扱いましょう。
中古銃と初速の話についてはこちら。
>【サバゲー知識】一歩間違えば犯罪者!?罠だらけな中古エアガンの世界
・必要であれば減速アダプターを用意しよう
フィールドによっては、レギュレーションで法律で定められた初速よりも低い初速に制限している場合があります。
準空気銃ではないがフィールドのレギュレーションは超えてしまう…といった場合は、減速アダプターを装着することで初速を抑えることができます。
ですが、減速アダプターもフィールドによっては許可している所とそうでない所があるため、事前にフィールドのHPなどを見て確認をしましょう。
荷造りをしよう
これでゴーグル、BB弾、バッテリー、銃の準備はOK!
あとはサバイバルゲームをめいっぱい楽しむために必要なものを用意しましょう!
・BBローダー
マガジンにBB弾を込める際に必要な道具。
手で込めるものから電動式のものまで。忘れると地味に出費がかさむヤツ。
・予備マガジン
フィールドや銃によっては1ゲームで大量にBB弾を消費します。
長期戦にも耐えられるよう、充分な数の予備マガジンを用意していきましょう。
・予備バッテリー
バッテリーの残りが少なくなってくるにつれ、銃の動作が遅くなっていきます。
一日万全の状態で動作させるためにも、すぐに交換できる充電済みのバッテリーを用意しておきましょう。
ニッケル水素バッテリーであれば、使う分と予備あわせて2、3本あれば足りなくなることは無いでしょう。
必要に応じて現地で充電する用の充電器を入れておくのも良いです。
・ガス缶
ガスガンは撃つたびにガスを消費するため、常にマガジンの中のガスを満タンにしておく為にも補充用のガスは必須です。
ガスガンをメインに使う場合は、最低でも400g程の大きなガス缶を1つは用意するようにしましょう。
・工具類
銃のサイト調整や、不測の事態に対応するためにも、銃に付属している専用工具のほか、基本的なドライバー類、六角レンチなどを用意しておくと安心です。
・装備品
被弾や擦り傷から手指を守るグローブ、首元を守るスカーフ類、頭や耳を守る帽子なども必要に応じて用意しましょう。
上述の予備マガジンなどを大量に持ち歩く場合、チェストリグのような本格的な装備品も視野に入れてみましょう。
・動きやすく安全な服
サバイバルゲームは普段しない姿勢や運動をする遊びです。
地面に膝を付いたり伏せたりで擦れるほか、フィールドによっては土などで汚れたりもするため、第一に汚れることを前提に考えた、動きやすく安全な服装を用意しましょう。
あまりタイトすぎない長袖長ズボンがあれば、被弾した時も痛みを軽減してくれます。
靴はミュールやサンダルのように不安定なもの、足が露出するものは運動に適しません。
最低でもスニーカー、アウトドアフィールドでの行動を想定する場合はトレッキングシューズなど、足場の悪い所でも安全に行動できる靴をチョイスすると良いでしょう。
・タオル、着替えなど
季節を問わず相当な汗をかくため、タオルは必ず用意しましょう。
また、泥だらけになった服のまま帰ると自分が不快なだけでなく、公共交通機関や他人の車に乗った際に迷惑を掛けてしまうことも。
ゲーム用の服と普段着とで分けておくのがベターです。
・お金
サバイバルゲームは当日の参加費やレンタル代以外にも出費が発生します。
車のガス代や高速代、タクシー料金、電車賃のほか、当日フィールドで補充用のBB弾を買ったりするなど出費のタイミングは様々です。
事前にフィールドの場所と、そこへ行くまでにいくら掛かるかも大まかに把握しておきましょう。
最終チェック
もう忘れ物は無いはず!
あとは荷物をバッグ、ガンケースに収めればおしまいです!
・銃は見えないように収納されているか?
いくらおもちゃとはいえ、ガンケースやカバンから銃がハミ出していると様々なトラブルに発展します。公共の場所で銃を裸のまま持ち歩いたり身に着けたまま持ってくるなんてのは論外です。
ここは日本だということを理解した上で持ち運びましょう。
良いサバイバルゲームを!
ここまで読んでくれた方であればもう大丈夫!
あとはフィールドに行って遊ぶだけです。
皆様のサバイバルゲームが良いものとなりますように!
もしASOBIBAに来る際は、ぜひこちらからご予約をお願いします!