P90やSCARで有名なベルギーの銃器メーカー!
みなさんおはようございますこんにちはこんばんは。
ASOBIBA池袋店のじょーです( ˘ω˘ )
さぁ、みなさんはサバゲーで使用できるエアソフトガンの豆知識をどれくらいご存知ですか?という記事です。
ついに節目の第10回!そろそろ紹介できるメーカーがネタ切れになりそう。
その他の銃はこちらからご覧くださいまし!
今回はサバゲーでも使用率の高いP90やSCARを作るベルギーの銃器メーカーをご紹介!
FNシリーズ
1889年に国内の武器製造業者同士で設立した、現在は正式名称がFNハースタル社というベルギーの銃器メーカーです。
設立当初はハースタル国営兵器製造所という社名で、この内の国営製造所という部分がファブリック・ナショナル社(以下FN社)という社名の由来となります。
また、コルト社に買収されるのを防ぐために、1997年に国内のハースタルグループの子会社へと転身しました。
ベルギー国内の武器製造所が結託して1889年に創業し、当初はドイツの会社のライフルを大量生産していました。
このある意味ベルギーとドイツの力の集合体に、後の銃器名の由来にもなるアメリカの銃火器設計者ジョン・ブローニングの知恵が加わり、オリジナルの銃を生産していきます。
しかし、第二次世界大戦時にはドイツにベルギーが占領されたことでドイツ軍の銃器を製造したり、ドイツの敗戦の影響で経営が揺らいだ時にはアメリカ軍の銃器を修理する仕事をしたり、アメリカとドイツに大きな影響を受けています。
悪影響にも見えますが、経営難の時には傘下に入って凌いだりとお互いに利用し合うことで、なんとか生き永らえてきた会社であるとも言えます。苦労人ならぬ苦労社……。
ではでは、FN社のハンドガンのラインナップを見てみましょう!
今回は数が少ないですが、エアソフトガンで存在している型とモデルガンでピックアップしていきます!
■モデル一覧
M1910(マルシンのモデルガン)
ハイパワー(タナカ)
Five-seveN
FNX
では何の違いがあるのかひとつずつ見ていきましょー!
M1910
FN社でブローニングが最初に民間用に設計したのがM1900ですが、このM1910はM1900の後継モデルとして開発されました。
見た目から分かるように、アイアンサイトやハンマーが削られ、全体的に出っ張りが少なく丸みを帯びています。
そのため携行しやすくなっており、世界中で護身用に使用されていました。
第二次世界大戦前後の日本でもブローニング拳銃として軍や警察に使用されていた実績があります。
エアソフトガンでは生産されていませんが、マルシンからモデルガンが出ています。
作品でこの銃を使う有名なキャラクターで言うと、「鋼の錬金術師」のリサ・ホークアイ中尉ではないでしょうか。マスタング大佐の隣にいる彼女はいつもこの銃を懐に忍ばせています。
あと個人的にピックアップしたいのは、「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」のヒロインの1人、高城沙耶の母である高城百合子が使用していました。
そのサイズから、女性にも扱いやすい銃であることがよくわかりますね。
ブローニング・ハイパワー
「ハイパワーってことはさぞかし威力が高い強い銃なのでは!」と思ってしまうかもしれませんが、このハイパワーはその意味を含んでいません。
このハイパワーが開発された当時、装弾数が7~8発程度の自動拳銃や回転式拳銃が主流だった中で、10発以上の弾倉を持ち、その装弾数自体が強力なことからハイパワーと呼ばれました。
これはダブルカラム(複列弾倉)のマガジンがもたらす効果で、後に続く自動拳銃に大きな影響を与えています。
最大の特徴はマガジンセーフティで、マガジンを抜いた状態だと起動せず、チャンバーに弾が残っていても暴発しない仕組みになっています。
写真のタナカから発売されているガスブローバックはMKⅢで、白のドットで見やすくなったリアサイト、アンビ化されたセーフティ(この2点はMKⅡで搭載)、AFPB(トリガーを引く以外で撃針が前進せず、落とした時などに暴発を防ぐ機能)が実装されているバージョンです。
作品では全く同じMKⅢを使っている名作として、「ターミネーター2」でシュワちゃん演じるT-800と敵対することになるT-1000が、精神病院の警備員からこの銃を強奪して使ってきます。
またゲーム版「バイオハザード」シリーズでも度々登場します。
Five-seveN
マルイから発売されているこのファイブセブンが1番サバゲーマーの中では認知度が高いのではないでしょうか。
P90をメインウェポンとした時のサイドアーム(補助兵器)として1995年に開発されたポリマーフレームの自動拳銃です。P90(詳細はこちらの記事)の相棒ということで、5.7mm口径の弾薬も共有することができます。(この口径数が銃の製品名の由来となっています)
よく使われる9mm等の拳銃弾に比べ、口径も小さく弾が軽いですが、先端がライフル弾と同じように尖っているため、極めて貫通力が高く、ボディアーマーをも貫く威力を持っています。
ちなみにファイブセブンの表記は正式にFive-seveNと登録されており、このFとNが大文字になっているのは社名に由来しているものです。
作品ではゲーム「バイオハザード4」に登場するハンドガンの1つ、パニッシャーがFive-seveNです。
また、近年で特に有名なのは「ソードアート・オンライン」において、作中のオンラインゲーム「ガンゲイル・オンライン」内のキリト(通称キリ子)がFive-seveNを使用しています。
FNX
この銃はアメリカ軍の次期制式ハンドガンを2005年にトライアルで決める際、FN社が出した銃がFNP-45でした。
そして改良された銃がこのFNX-45です。
なおこのFNXはアメリカ市場に向けた名称であり、ヨーロッパ向けの市場ではFNPのまま販売されています。
この45という数字は.45ACPを示しており、その他にも9mm口径のFNP-9などもあります。
エアソフトガンでは特徴的な要素が多い銃です。
上記のトライアルで、グリップのバックストラップが着脱可能であること、サプレッサーが装着可能であること、ドットサイトが装着可能であることなどの条件をクリアするために作られました。
そのため、SサイズとMサイズの交換可能なバックストラップが同梱されていたり、別売りのサプレッサーやマイクロプロサイトを装着できたりと、カスタムに大きな可能性を秘めています。
ちなみにマズルは16mm正ネジなので、14mm逆ネジの物を付けるには変換アダプターが必要になるのでご注意を!
作品では、ワルサー記事の際にも言及したFPS「ペーパーマン」でFNP45が存在していました。
最近のゲームで言えば、「ドールズフロントライン」でFF FNP9が、戦術した9mm口径のFNP-9に当たります!
P90やSCARだけではない!ベルギー産のハンドガンたち
紆余曲折があったFN社のハンドガン、各特徴をまとめると……
■M1910……携帯しやすい丸みが特徴のモデル。
■ハイパワー……ダブルカラムの先駆者的なモデル。
■Five-seveN……P90のサイドアームで有名な5.7mm口径のモデル。
■FNX……サプレッサーやドットサイトを装着できるカスタム幅の広いモデル。
といったところです!
そういえば、この銃を見た時に「やたらと白い部品が多くね?」と思った方はいませんか?僕は思いました。
ということで各パーツを調べてみました!
分かりやすいところで言うと赤と黄色の部分でしょうか。
まず赤い円ですが、これはアンビ化されたセーフティです。利き手を選ばない実戦的なセーフティですね。
黄色も分かりやすいと思います。マガジンキャッチボタンです。
さて、肝心の青と緑を見てみましょう。
まず青ですが、これはスライドストップとなっています。
全弾撃ち終えるとここが自動的にロックされ、スライドオープンした状態で固定されます。もちろんスライドを開いてこれをロックすることで手動でのロックも可能になっています。
もうひとつ緑の部分ですが、テイクダウンレバーと言います。簡単に言えば分解の時に使うスイッチですね。
見慣れないスイッチが多いなと感じますが、単純な話で親切に色分けしてあるだけでした。これは実際に自分で持ってみないと分かりませんね……。
ちなみにASOBIBA池袋店ではガスブローバックのファイブセブンと、CO2ガスガンのファイブセブンがあります!
ぜひ気になった方はお手に取ってみてください(╹◡╹)
それでは次回の記事もお楽しみに!!!