ガスガンをお持ちの方なら一度は遭遇するであろう「ガス漏れ」。
サバゲー当日に起こるとテンションが下がりますよね。
今回はそんなガス漏れが起きた時の応急処置の方法をご紹介!
ガスが漏れたからといってすぐには捨てず、長くマガジンを使っていきましょう。
ガス漏れ位置を把握する
ガス漏れを起こす時は、大体マガジンの底付近から漏れる音が聞こえてくる筈です。
ここで「じゃあ注入バルブが緩んでるんだ!!!」と思いがちですが、ここで一息。
まずは本当にそこから漏れているのかを確認しましょう。
今回サンプルとして使うのは使用者も多いハイキャパのマガジン。
そのままではマガジンの底にアクセスできないので、マグバンパーを取り外します。
中身が出てきました。これがマガジンの本体部分です。
この状態で試しに注入バルブの上に指を被せてみて、ガス漏れ音が聞こえなくなるようであれば注入バルブの可能性が高いですが、経験上ここから漏れていたことは殆どありません。
実はガスガン(特にハンドガン)のマガジンは、マガジンの筒部分と底部分にパーツが分かれており、今まで自分が直したガス漏れのほぼ全てがこの隙間からのガス漏れでした。
これに気づかず注入バルブを必要以上に締め込み、結果ネジ山をダメにしてトドメを刺してしまうパターンが少なくありません。
マガジンを分解する
そんな訳で、早速分解してみましょう。
放出バルブを押してマガジン内のガスを抜ききり、圧力が一切掛かっていない状態にします。
ハイキャパの場合はプラスネジで固定されているので、ドライバーでネジを緩めます。
この部分の固定方法は機種によってまちまちで、下の写真のようにマガジン横からピンを差し込むことで固定しているものもあります。
こういったタイプのものはドライバーではなくピンポンチ(2mm~2.5mm)とミニハンマーを用意し、丁寧に叩いて取り外す必要があります。
マルイのベレッタ92F系やMP7A1などが該当しますが、このタイプはネジで締めるものに比べ増し締め等が出来ず、結果的にガス漏れを起こしやすくなっているように感じます…
さて、ネジやピンを取り外すと大体こんな感じにパーツが外れます。
マガジンの中にはBB弾を押し上げる為にバネが入っているため、外した勢いでパーツが飛んでいかないように注意しましょう。
パッキンにグリスを塗り直す
写真の矢印で示している部分がゴムパッキン。
組み上げた時にこの部分がマガジンの内側と密着することでフタをする構造になっています。
ここには最初からうっすらとグリスが塗られており、それがパッキン周りの更に微細な隙間を埋めることでガス漏れを防いでいるのですが、段々劣化してくるとグリスが乾いたりゴムパッキンが変形することで隙間ができ、ガス漏れが発生します。
なので今回はそのグリスを塗り直して修理をしよう、ということです。
用意するものはシリコングリスだけでOKですが、綿棒があると細かい隙間にも塗り込みやすくなります。
塗る部分は勿論パッキン部分。
このように一周しっかりと塗ったらOKです。
あとは元通り組み立ててみましょう。
組み上げたら最終確認
組み立て終わったらマガジンにガスを注入し、ガス漏れが起こっていないかを確認します。
これで殆どのものが治りますが、もしこれでも治らない場合は先ほどのゴムパッキンを上下逆さにする(変形していない部分を使う)など、考え得る工夫をしてみて下さい。
そこまで手を尽くしても治らない場合、落としたりぶつけたりでマガジン本体に歪みが出ているか、そもそもの寿命を迎えている可能性があります。
諦めも大事です。
バルブから漏れた時は?
とはいえ、上記の隙間以外にバルブから漏れる可能性もゼロではありません。
その場合はバルブレンチという専用の工具を使用し、バルブを取り外します。
大きい方が放出バルブ、小さい方が注入バルブ。それぞれのサイズに対応したものがあります。
個人的なオススメはKSCのモノ。ステンレス製で丈夫かつマルイ製にも対応しています。
バルブを取り外したら、写真のピンポンチで指し示している部分に先程と同様シリコングリスを塗り、付け直すだけです。
この際、バルブを締めすぎないように気を付けましょう。マガジン側、バルブ側ともに柔らかい金属のため、締め込みすぎると簡単にネジ山をナメて再起不能になってしまいます。
備えよう
ガス漏れはその日の気温や湿度の変化で急に発生することもあるため、いつ起こるか全く読めないのが正直なところ。
常に銃を万全の状態しておく為にも、メンテナンス用の工具は持っていて損はありません。
ドライバー、ピンポンチ、ミニハンマーはガスガンだけでなく、エアガンのメンテナンスやカスタムをする上で欠かせない工具の一つなので、今後自分でカスタムをするのであれば手に入れておきましょう!
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