ご無沙汰してました!ちよDです。
最近はASOBIBAの公式YouTubeチャンネルでエアガンのレビューをしているので、これから銃を買おうと思っている方は是非参考にして下さいね。
さてさて、そんな銃を買おうとする時に気になることと言えば、その作動方式です。電動なのか、ガスなのか、それだけでも銃の性格は大きく変わってきます。
とはいえ、一切知識がない状態では、そもそも何を選べばいいのかもサッパリだと思います。今回は、そういった作動方式・パワーソース(動力)によってどのような違いがあるのかをご紹介していこうと思います。
動力の種類
現在販売されているエアガンは、大きく分けて3種類の作動方式が存在します。
それぞれにメリットとデメリットが存在しますが、特定の作動方式だから威力が強い、という違いは一切ありません。
現在のエアガンのパワーは銃刀法によって規制されており、一定以上のパワーを持つエアガンは持ってはいけない、作ってはいけないと決められているため、単純に威力の高い銃が欲しい、という選び方は出来ないと思っておきましょう。
電動ガン
銃に内蔵したバッテリーで動かすエアガンのこと。
殆どのモデルでセミオート(単発)とフルオート(連射)の切り替えが可能で、後述するガスガンよりもパワーのバラつきが少なく、寒い時期にも安定して作動するため、現在のサバイバルゲームにおいての主力となっています。
18歳以上用の電動ガンに使用するバッテリーは、ニッケル水素やリチウムポリマーなどの充電式がほぼすべてを占めているため、電動ガンを使う際は銃本体とバッテリーのほか、充電器も忘れずに購入しましょう。
現在、電動ガン用として存在するバッテリーには、以下のものがあります。
■ニッケル水素(Ni-MH)
電動ガン用としてはもっともポピュラーなバッテリー。通称ニッスイ。
電圧は8.4vのものが一般的です。
バッテリーの中では比較的安全性が高く、継ぎ足し充電が可能。満充電から残容量が減るにしたがって、ゆるやかにパワーが落ちていく特性を持ちます。
自己放電が激しく、長期間使用しないでいると自然と容量がカラになってしまうため、使わない場合は1ヶ月に1度は満充電にするとバッテリーが長持ちします。
■ニッカド(Ni-Cd)
ニッケル水素が普及する前に使用されていた充電式のバッテリー。
ニッスイに比べ容量が少ないほか、使いかけの状態から継ぎ足し充電をすると、その充電開始地点を0%とみなしてしまうメモリー効果によって使える容量が減ってしまうため、放電器で完全に放電させてから再充電する必要があるなど、上記の通り使い勝手が良くないため、電動ガン用としては完全に骨董品と化しています。
■リチウムポリマー(Li-Po)
放電時の抵抗が少ない高性能なバッテリー。通称リポ。
電圧は7.4vと数値上はニッケル水素より低く見えますが、瞬間的に大電流を流せるのが特徴で、ニッケル水素よりも銃のレスポンス、サイクルが速くなる傾向があります。その分銃そのものに掛かる負担は大きく、寿命を縮めることも。
形状の自由度が高く、サイズの割に容量が多いため、結果的にバッテリーの小型化にもつながっています。自己放電も少なく継ぎ足し充電が可能で、残容量が少なくなっても大きくパワーが落ちないのが特徴。
しかし、誤った方法で充電をしたり、極端に放電させてしまうと一気にバッテリーの寿命が縮まり、最悪発火炎上を引き起こすため、使用する上でのリスク、正しい運用方法を知ったうえで使いましょう。
海外製電動ガンなどは、このリポバッテリーの使用を前提にしているものが多いです。
そのほか、ハードなカスタムガン用に11.1vのものも存在します。
■リチウムフェライト(Li-Fe)
高性能なリチウム系ながら高い安全性を持つバッテリー。通称リフェ。
リポと同じく自己放電は少なめで継ぎ足し充電が可能ですが、形状の自由度は少なく、微妙な寸法の違いから同クラスのニッスイよりもやや大型化する傾向にあります。
電圧は9.9vと通常の電動ガンに使用するにはやや電圧が高すぎるため、普及率はあまり高くありません。
ガスガン
銃本体やマガジン内に充填したガスの圧力によって動かすエアガンのこと。
実銃同様にスライド部の作動が楽しめるガスブローバックガン、派手な作動はしないもののガスの燃費に優れる固定ガスガンに大きく分けられ、銃によってはフルオート機能のあるものも存在します。
電源を必要としないため、銃本体とガスさえあれば遊べるのが強みですが、撃つたびにガスを消費するため、電動に比べランニングコストが掛かることと、寒い時期は全体的に動作が鈍くなる傾向があります。
現在、ガスガン用として存在するガスは以下の通り。
■代替フロンガス
HFC134a、HFC152aなどの液化ガス。
ガスガン用としては現状最もポピュラーなパワーソースで、リキッドチャージ式とも呼ばれています。
専用のガス缶から銃本体やマガジン内に直接注入し、温めることで気化させたガスの圧力で弾を撃ち出します。ガスが温まっているほどパワーが高くなり、撃つたびにマガジン内のガスは冷えていくため、常に安定したパワーを発揮する訳ではないのが難点。連続しての射撃や冬季の使用には不向き。
■CO2ガス
代替フロンよりも以前から使われていた動力用のガス。
リキッドチャージ式に比べ温度変化に強く、多少冷えても十分に動くのが特徴です。
あらかじめガスが充填されたカートリッジ式のボンベを使用するものが殆どで、現在はマガジン内に挿入できる程に小型化された12gカートリッジの普及が始まっています(マルシン製など)。
かつては銃とは別にCO2ボンベを用意し、ホースで銃と連結させる外部ソース式が主流でしたが、リキッドチャージ式が主流になってからは一部の愛好家のみの使用に留まっています。
エアコッキングガン
一発ごとにスライドやボルトを自分で引き、トリガーで作動させるエアガンのこと。通称エアコキ。
構造が単純なため、主に低価格帯のハンドガンや、高精度なスナイパーライフルなどに採用されています。
連射ができないため、先述の電動ガンやガスガンと比べると火力は劣りますが、バッテリーやガスを必要とせず、銃さえあれば戦える手軽さのほか、電動ガンと同じく季節を選ばず使える点が魅力。
まとめ
こんな感じに一通り紹介しましたが、最後にもうちょっとわかりやすく要点だけをまとめておきましょう。
【電動ガン】
・寒い時期にも動き、季節を選ばず使える。
・フルオートで高い火力を発揮する。
・銃本体のほか、対応したバッテリーと充電器が必要で初期投資は高め。
・使うバッテリーによって性能が多少変化する。
・リポバッテリーは高性能だが、正しい知識を付けてから扱うこと。
【ガスガン】
・ガスブローバックガンは非常にリアルな操作が楽しめる。
・固定ガスガンは比較的燃費が良い。
・フルオート機能のある銃も存在する。
・撃つたびにガスを消費するため、ランニングコストは高め。
・温度によってパワーが上下し、寒い時期は非常に苦手。
・長時間の連射も急激に温度が下がるため苦手。
【エアコッキングガン】
・動力が必要なく経済的。
・電動ガンと同じく季節を選ばず使える。
・本体価格は安め。
・連射が利かないため、火力は低い。
自分がエアガンに何を求めているかによって、どの作動方式を選べば良いかが決まります。
銃のカテゴリによって細かな違いはありますが、サバイバルゲームにおいて安定した性能を求める場合は電動ガン、動作のリアルさを求める場合はガスブローバックガンを選ぶとおおむね間違いないでしょう。
皆様の今後のエアガン選びの参考となれば幸いです!