ホーム > フィールド一覧 > 【銃の豆知識】今更聞けない?銃のヒミツ!Vol.12「コルト編」

コルトの歴史=アメリカの銃の歴史!?

みなさんおはようございますこんにちはこんばんは。
ASOBIBA秋葉原店のじょーです( ˊ̱˂˃ˋ̱ )

新しく秋葉原店にできた映えフォトスポットでSAAを持って撮ってみました٩( ᐛ )و

さぁ、みなさんはサバゲーで使用できるエアソフトガンの豆知識をどれくらいご存知ですか?という記事です。
なんだかんだの第12回!
その他の銃はこちらからご覧くださいまし!

今回もアメリカの銃器メーカーをご紹介!誰もが聞いたことのある、あの会社!

コルト・ファイヤーアームズ

この銃のヒミツシリーズを最初から読んでいる方は「あれ?やんなかったっけ?」とお気付きになるかもしれません。
実はVol.2ガバメント編をすでに書いています。
しかし!コルト・ファイヤーアームズ(以下、コルト)はガバメントだけではないのです!

個人的にコルトと聞いた時に浮かぶ銃は「ガバメント」「M4」「パイソン」ってとこです。
冒頭でも触れた通り、とにかくコルトの銃は日本でも有名で、アメリカの歴史とまで言われるほどに絶対的な知名度を誇る古参の銃器メーカーです。

当時最先端の技術であったシングルアクション(マスケットのように先込めなどをせず、ハンマーを起こして引き金を引くというシステム)を世界で初めて実用化したサミュエル・コルトが1836年にコルト特許火器という社名で設立しました。
ただ今でこそ有名な会社ではありますが、1度倒産したりS&Wの後塵を拝したりと、かなり苦労をしています。

そんな中でも品質の高さから一定の業績を残し、さらにはアメリカ軍に70~80年にも渡って採用されたジョン・ブローニング設計の自動拳銃M1911ガバメントを自社で開発しました。

このガバメント自体は制式採用から外れた後も人気が高く、未だに根強い人気を維持しています。

しかし実はコルト社は、ベレッタ92が制式採用されたトライアルで惨敗後、ハンドガンの生産からはほとんど撤退しています。
M1911のパテント(特許)が切れたことで、他社から多くのクローンモデルが出ていることも追い風となり、今の主力はライフルとなっているようです。
ただパイソンなどのダブルアクションのリボルバーが近年復活を遂げており、今でも古参の銃器メーカーとして色褪せることなく支持を得ているようです。

ではでは、そんなアメリカの銃の歴史を代弁するとも言えるコルトハンドガンのラインナップを見てみましょう!
今回はVol.2で紹介していないガバメントモデルの他、エアソフトガンやモデルガン化されている代表的なリボルバーや自動拳銃をピックアップしていきます!

■モデル一覧
M1848 ドラグーン

M1851 ネイビー
SAAピースメーカー
アナコンダ
パイソン
M1991A1
ダブルイーグル
.380ガバメント
ウッズマン

では何の違いがあるのかひとつずつ見ていきましょー!

M1848 ドラグーン

ハートフォード公式ページより

今回紹介するエアガン、モデルガンの中でも1番実銃としては古いリボルバーがこのドラグーンです。
1848年という時代を感じさせる作りですが、前年に生産されたウォーカーの大口径をそのままに、使用時の事故を減らして銃身をコンパクトにしたこともあり、当時制式拳銃に採用されていました。

シリンダーに後方から火薬を込めるのではなく、マスケット銃のように火薬と弾丸をシリンダー前方から込め、撃発用の雷管をシリンダー後方に付けるパーカッション式になっているのが最大の特徴です。
現代のリボルバーとは全く構造が違う、マスケット銃がリボルバーのようになった銃と言えます。

「銀河鉄道999」「キャプテン・ハーロック」をはじめとする松本零士作品では戦士の銃として、このドラグーンがモデルの銃が登場することで日本でも有名です。
通称コスモドラグーンとも呼ばれ、コルトドラグーンがモチーフなのがなんとなく分かりますね。
架空銃記事でも触れていますので、気になる方はこちらをご覧ください!

M1851 ネイビー

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構造は先述のドラグーンとほぼ同一ですが、円形のバレルではなく、8角形のオクタゴンバレルかつ小口径になったのが特徴のネイビー
1851年に販売され、こちらもドラグーンの次にアメリカ軍に制式採用されました。

作品では「キノの旅」で、主人公のキノが愛用する2丁拳銃の片割れ、カノンがこれに当たります。
挿絵で描かれているカノン、構造上は間違いなく51ネイビーなのですが、作中では大口径という表現をされており、ドラグーンの要素も混ざっているようです。(連載当時はドラグーンのモデルガンが存在しなかった所為かも)

SAAピースメーカー

マルシン工業公式ページより

コルト社の中でも1番有名なリボルバーであるピースメーカーは通称で、コルト・シングルアクションアーミー(略称SAA)が正式名称です。
1875年からアメリカ軍の制式採用拳銃になったこのは、いわゆる西部劇で登場するリボルバーの代表格と言えます。
保安官などがこの銃を使っていたことから、ピースメーカーと言われているそうです。
ドラグーンやネイビーなどはシリンダーの着脱ができましたが、SAAはフレーム上部も含めて銃身など一体になっており、その高い強度から高火力な弾薬を使用できるようになりました。

先述した通り多くの西部劇作品で登場しています。
いわゆる早撃ちで使用するリボルバーの元祖です。

ちなみに早撃ちのガンマンとして有名なビリー・ザ・キッドは、このSAAの後に開発されたダブルアクション(引き金を引くと連動してハンマーが起き、射撃ができる)のライトニングとも言われていますが、一般的に西部劇に登場するビリーが使うリボルバーはSAAになっている傾向があります。

アナコンダ

マルシン工業公式ページより

前年に生産を終了したキングコブラの後継として出たこのアナコンダは、 .44マグナム弾を使用できるコルト社初のリボルバーとして、1990年に生産されました。
コルト社が定めるフレームの規格は、大きい方から順にAA、V、J、I、E、SF、Dという7種類がありますが、その中で1番大きいAAフレームを使用しているのも特徴です。

マルシンからガスリボルバーとして発売されているので、この大きさに憧れる方はぜひ!

パイソン

Amazon:東京マルイ コルトパイソン .357マグナム 6インチ ステンレスモデル 10歳以上エアーHOPリボルバー

蛇の名を持つコルト社のリボルバーシリーズの中で唯一、東京マルイから販売されているのがパイソンです。サバゲーをやる方は1番馴染みが深いリボルバーかもしれません。
パイソンは先述のフレーム規格の中では中間のサイズになるIフレームを使用しています。
ちなみにその他の蛇シリーズでは、最小のDフレームにパイソンの廉価版であるダイアモンドバック、最大のAAフレームにアナコンダと並びキングコブラなどがあります。

このパイソンの特徴は、銃身の上部に搭載されている梁のように隙間が空いた、放熱板(ベンチレーテッドリブ)です。これは射撃をしているうちに、銃身からの放熱で照準付近に陽炎ができてしまい、サイティングを妨げてしまう現象を防ぐ効果があります。
使用弾薬は、.357マグナム弾や.38スペシャル弾で、大口径に見合った高威力のリボルバーとなっています。なおバレルにはPYTHON.357という刻印が入っています。

メディアでもよく登場する銃です。
漫画「シティーハンター」の冴羽獠やゲーム「バイオハザード」は言わずもがな、個人的に印象的なのは、「仮面ライダークウガ」クウガペガサスフォームに変身する際、ボウガンの元になった銃がパイソンです。
また最近の作品で挙げると、漫画「賭ケグルイ」生志摩妄が、主人公の蛇喰夢子とロシアンルーレットで賭けをする際に用いたリボルバーがこのパイソンのシルバーモデルです。

M1991A1

ウエスタンアームズ公式ページより

M1911に酷似した外装をしていますが、こちらは制式採用銃のような名称ながら民間向けの、1991年に販売されたメモリアルモデルです。
トリガーやグリップがプラスチックとなっており、ハンマーの形状やリアサイトも変更されています。
また、民間モデルということもあってか、トリガーが誤って引かれた時に作動するファイアリングピンロックセーフティが銃の内部に搭載されており、従来のM1911に比べて暴発の可能性を軽減してあります。

画像のM1991A1はコンパクトバージョンで、銃身が3.5インチのモデルとなっています。

ダブルイーグル

Amazon:東京マルイ No.7 コルト ダブルイーグル 10歳以上エアーHOPハンドガン

M1911と同様のフレームを使用した、ダブルアクションの自動拳銃ダブルイーグルです。
先ほど出てきたダブルアクションの銃であるピースメーカーと違い、こちらは珍しい自動拳銃のダブルアクションで、本来シングルアクションであるM1911のフレームを流用しているせいで、構造上は出来が良い銃とは言えないようです。

.380ガバメント

タナカワークス公式ページより

.45ACP弾を使用することで有名なガバメントですが、この.380ガバメントはそれより一回り小さい弾 .380ACP弾を使うモデルです。
主にその小さめのサイズから護身用として携行されることが多く、さらに銃身を短くし、装弾数も減らした「マスタング」というモデルも存在します。

エアガンではタナカからガスブローバックが販売されているので、サバゲーでも優秀な隠し武器として使用できるかもしれません。

ウッズマン

Amazon:クラフトアップルワークス Colt Woodsman MATCH TARGET HEAVY WEIGHT モデルガン完成品

コルト社から1915年に発売された、スポーツ競技用の自動拳銃がウッズマンです。
.22LRという威力は低いものの、反動が少なく高い命中率を誇る弾を使用します。3世代に渡りモデルチェンジが施される程に人気な銃でした。

登場作品としてはやはり、当記事でM1851ネイビーの欄に出てきた「キノの旅」キノが代表的かと思います。「カノン」ともう1丁、「森の人」がこのウッズマンにあたります。
カノンは大口径で高威力、森の人は高精度な射撃を可能としており、2丁拳銃である理由が状況により使い分けているのだろう、ということが分かりました。

ガバメントの元祖を作ったコルト!

自動拳銃もリボルバーも有名なコルトのハンドガン、各特徴をまとめると……

M1848 ドラグーン……シリンダーが着脱可能な時代の大口径パーカッション式リボルバー。
■M1851 ネイビー……小口径になったパーカッション式リボルバー。
■SAAピースメーカー……西部劇で代表的なシングルアクションのリボルバー。
■アナコンダ…….44マグナム弾を使用する、コルト社最大のリボルバー。
■パイソン……コルト社を代表する.357口径のマグナムリボルバー。
■M1991……M1911をベースとしたリニューアル版。
■ダブルイーグル……M1911をベースとしたダブルアクションの自動拳銃。
■.380ガバメント……ガバメントをそのままスケールダウンした、携行性に優れた自動拳銃。
■ウッズマン……スポーツ射撃用の高精度な自動拳銃。

といったところです!

それでは次回の記事もお楽しみに!!!

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