アルファベットや番号じゃ分かんねー!
初めましての方は初めまして!
7月から秋葉原店にやってきました、じょーです!
さて、この写真の銃は一体何という銃か、分かりますか?
正解は『M1911A1コルトガバメント』です!
え?長いって?日本語じゃないと意味が分からないって?
気持ちはとても分かります( ˘ω˘ )
というかこれだけでなく、銃器名はどういう意味か分かりにくいものが本当に多いですよね……しかも有名な銃であればあるほど、その意味を他人に聞くのはちょっと恥ずかしかったりもする……。
ということで、今回はアルファベットや番号が何を意味しているのか、分かりやすくまとめてみようと思います!
全部おさらいするのは難しいので、少しずつ学んでいきましょう!
第1回は『M』『A』『mod.』について!
かつて他の記事で触れたことがあるものですが、今回は同時にまとめていきます!
ちなみにその他の記事というのはこちらから!
よく見る『M』ってどういう意味?
M4のMと4って何?
FPSやサバゲーでよく見る銃の名称に、「M4カービン」や「M1ガーランド」という銃があります。誰しもそういうものに触れた方なら一度は見たことがあるのではないでしょうか?
特にM4カービンはサバゲーでもカスタムの幅が広く、使用者も多くいることと思います。
ではこの『M』そして『4』などの数字にはどんな意味があるのでしょうか?
まず『M』についてですが、実はこれには諸説あり、銃によって変わります。
・アメリカの制式採用銃の型番
・モデルのM
・ミリタリーのM
etc…
このMという文字1つにこれだけの説があります。
ただ上記で触れている『M1911A1』や『M4』のMは1番上のアメリカの制式採用銃の型番を示しています。
このM4カービンは
『アメリカ軍で採用されたカービンライフルの中で、4番目に制式採用されたもの』を指します。
つまりMはアメリカ軍の制式採用の型番で、数字はその種類の銃の中で4番目に採用されたもの、というわけです。
M4はM16A2というアサルトライフルを伸縮式のストックにしたものです。
A2は後述するとして、M16を改良したらM4になった、と聞くと、何で新しい銃の方が番号が若くなるの?と混乱する方もいらっしゃると思います。
これは銃の種類が違うからです。
M16は『アサルトライフル』で16番目に制式採用されたもの(制式採用前の名称はAR-15と言う)、M4は『カービンライフル』で4番目に制式採用されたもの(制式採用&改良前の名称はM16A2)。
M4はM16の小型版だと思ってください。
じゃあM1911は?
さて、ではM1911A1の1911は、アメリカに制式採用されたハンドガン(自動拳銃)の中で、1911番目に採用された銃なのか?となってしまいますが、もちろん違います。
この1911は制式採用された年を示します。
つまりM1911は1911年にアメリカ軍に採用された、ということになります。
その他の銃でも4桁の数字というのは、だいたい制式採用年や製造年を意味しています。
A1ってどういう意味?
ではいよいよM16A2、M1911A1にくっついていた『A』表記について触れていきます。
これは非常に単純な意味で、改良番号になります。
M4はM16A2の伸縮ストックされたカービンライフルと書きましたが、M16は作動性を改善したM16A1、3点バーストを搭載しハンドガードの形状を変えたM16A2、A2をフルオート化したM16A3と徐々に姿を変えていっています。
その最中で通過したM16A2をM4へと改良した、というわけです。
M1911に関しても、1911年に制式採用した後、この銃を1927年に改良して生産し始めたのがM1911A1です。(見分けにくいですが、トリガーの幅が狭い方がA1です)
M1911よりもM1911A1の方が圧倒的に知名度が高いのは、性能ももちろんですが、おそらくアメリカ軍の制式採用銃としての期間が1985年までととても長かったからではないでしょうか。
ちなみに1985年からはベレッタのM9に変わっています。
M1911の数字は年代表記なのに、M9は制式採用順表記(口径が9mm説もあります)……これはややこしいですね。しかもM9に至っては、制式採用前の名称がベレッタ92Fで、東京マルイが販売しているM92FのMは制式採用の意味ではなく、東京マルイがつけたorバイオハザードに登場した銃がM92Fになっていた、となっています。そして92という数字は年代ですらなく、ベレッタが制作した型番順で92番目だから……難しいですね。
……さて、ここまでくると勘の良い方は気付くかもしれません。
自動拳銃ではなく、S&Wの回転式拳銃であるM10や、ベネリ社が作るM3ショットガンのような銃のMは、上記に当てはまらないまた違った意味合いを持ち、単純にModelのMとして使用しているようです。
これはもう暗記でもしないと覚えきれない……。
mod.って何?
それでは最後に、この記事でまだ触れていないものを見ていきましょう。
『mod.』という表記です。
これに関しては想像できている方も多いのではないでしょうか。
modificationを略した表記で、意味としては改修や改良に近いものです。
さて、mod.表記で1番サバゲーで身近なものと言えば、スコーピオンmod.Mかと思います。
実はこのM、諸説ありますが、東京マルイのMだと言われていたり、マグプル(マグプル・インダストリーズ・コーポレーションというM16のマガジン底に付ける着脱アシストのゴムを作る会社が元)が作った独自のレイルシステムを搭載したハンドガード、Mロックを使用しているからだと言われていたりします。
この記事を読んでると制式採用銃なのかとか、軍用のスコーピオンということでミリタリーなのかとか思ってしまいますが、実にシンプルな内容でした( ˘ω˘ )
その他の表記として、mod.0というものがあります。
基本的にはこの表記はしないですが、0がいわゆる無印、初号機です。そこから数字がどんどん増えていく流れです。……MやAに比べたら比較的分かりやすい分類になりますね。
銃の知識は奥が深い、というか底が見えない……
第1回は『M』『A』『mod.』の3種類でしたが、まだまだ専門的な言葉はたくさんあります。
しかし少しでも把握することができれば、これからの軍拡に意味や統一感、幅を持たせることができると思います。
まだまだ僕自身知らないことだらけなので、一緒に勉強していきましょう!次回もお楽しみに〜!