ホーム > フィールド一覧 > 今更聞けない?銃のヒミツ!Vol.7「シグ ザウエル編」

知る人ぞ知る名銃

みなさんおはようございますこんにちはこんばんは。じょーです♪( ´θ`)ノ

さぁ、みなさんはサバゲーで使用できるエアソフトガンの豆知識をどれくらいご存知ですか?という記事です。
その他の銃はこちらからご覧くださいまし!

今回は種類が豊富なあの会社の銃をご紹介!!

SIG SAUERシリーズ

この会社も初めて見た時は読み方が分からなかったですね……正確ではないですが、日本語で表記するのであればシグ・ザウエルと読みます。

この会社の歴史はだいぶややこしいことになっています。
元々はスイスの鉄道車両製造業者で事業の拡大により銃器製造を手がけていました。
設立当初の会社名はドイツ語で、Schweizerische Industrie-Gesellschaftであり、その頭文字を取ってSIGと呼びます。
しかしこの会社、現在は銃器を製造していないのです。
1860年から銃の製造事業を始め、1976年に買収したザウエル&ゾーン社など傘下の会社と共同開発し、後述する現在でも有名なP226などを開発していきます。
また、1985年にはアメリカ合衆国にて現地法人である「SIG ARMS」を設立します。
しかし2000年に事業の一本化を決めたSIGは、銃器部門である「SIG ARMS」を売却してしまうのです。
買収した投資家が2000年に設立した会社を「SWISS ARMS」といい、のちの2007年にアメリカ合衆国の現地法人「SIG ARMS」だった会社の名称を「SIG SAUER」へと変更するのです。

そのため現在のSIG SAUERは、元々の生みの親はSIGであるものの、今の親はSWISS ARMSということになります。

ではでは、シグ・ザウエルのハンドガンのラインナップを見てみましょう!
今回は種類がたくさんあるので、実銃よりもそのエアガンのご紹介をメインにします!

今回は東京マルイさんから販売されている銃の他、様々なメーカーから販売されている銃を挙げます。
あくまでも一例ですので、これはないの?などはなしでお願いします……(笑)

■ガスブローバック
P210(マルシン)
P220(タナカ)
P226レイル
P226 E2
P229(タナカ)
P230(KSC)
GSR(ウェスタン・アームズ)

■エアーコッキング
P228
P228 ステンレスタイプ
(東京マルイ公式サイトより)

東京マルイさんから出ている数はそれほど多くないですが、愛好者が多い銃でもあるので今回はたくさんのメーカーから取り上げました!
では何の違いがあるのかひとつずつ見ていきましょー!(上記一覧ではエアソフトガンの種別上P228が最後の紹介になっていますが、下記ではナンバリング順に紹介していきます)

※以下の商品画像はAmazonより引用しています。

P210

マルシン SIG P210 ブラック ABS 18歳以上 ガスブローバック
Amazon:マルシン SIG P210 ブラック ABS 18歳以上 ガスブローバック

今回ご紹介するシグ社の代表的な銃の中で、最も古い種別の1つです。
開発はスイス軍の新しい制式拳銃として、シグ社に依頼したことがきっかけで、見事な完成度でスイス軍に採用された後に「P49」という制式名を与えられました。
そのためこの「P210」という銃は、スイス軍の制式銃P49の民間モデルという扱いになります。

P210は命中精度などが当時の拳銃の中では格別に良かったので、その他の国でも軍や警察用で採用されていましたが、質が良い分コストが高く、売れ行きがなかなか伸びなかったそうです。
その生産性を良くした物が、次のP220となります。

P210自身も優秀ではありますが、P220以降有名な銃が多く出ているために、作品でも登場する機会は多くないですが、代表としては「007-慰めの報酬-」で物語終盤にジェームズ・ボンドが所持しています。P226も使ってますがね……。

P220

タナカ SIG P220 IC 海上自衛隊 ヘビーウェイト 18歳以上ガスブローバック
Amazon:タナカ SIG P220 IC 海上自衛隊 ヘビーウェイト 18歳以上ガスブローバック

このP220はP210をより効率よく生産できる低コストな拳銃として、スイスのシグ社とドイツのザウエル&ゾーン社が1975年に共同開発しました。P210と同じく「P75」という名称で制式採用されています。

当時はP220のデコッキングレバー(引き金を引かずにハンマーを下ろすレバー)が備えられており、薬莢を排出する排莢孔にチャンバー部をかみ合わせてスライドとバレルをロックする、というロックブリーチ・ショートリコイルが、後の多くの自動拳銃にも影響を与えています。

そして日本でとりわけ有名な理由としては、やはり日本の自衛隊の制式拳銃でもあることでしょう。
1982年にM1911の後継として「9mmけん銃」の制式名で採用されて以来、今もなお使用されています。
ちなみに日本でのこの9mmけん銃は、ミネベアミツミ株式会社がライセンス生産をしています。

洋画でも登場することは多いですが、やはり日本のメディアでも数多く取り上げられています。
漫画「亜人」では主人公の永井圭もヒールである佐藤も使用していたり、映画「戦国自衛隊」シリーズのような自衛隊が登場する作品では多くその姿を目にします。
個人的には大好きなホラーゲーム「SIREN2」でも使用可能なのです。神風見せてやるよ!

P226レイル

No18 シグ・ザウエル P226 レイル (18歳以上ガスブローバックガン)
Amazon:No18 シグ・ザウエル P226 レイル (18歳以上ガスブローバックガン)

P220の改良型として、弾倉をダブルカラムにして装弾数を上げる(エアソフトガンでは関係ありません)など、細かな改良やコストの大幅な削減に成功したのがP226です。
SEALsやFBI、SASなど日本でも有名な軍や警察組織で採用されているため、P220に負けず認知度が高いのではないでしょうか。
そのP226の中でも、SEALsで制式採用された後に、改良の要請に応じてステンレス製スライドとアンダーレイルを搭載したのがこのP226レイルモデルです。

海外ドラマの「LOST」や映画「バイオハザード」など、P220以上に海外作品で多く登場しているのではないでしょうか。

P226 E2

No48 シグ・ザウエル P226E2 (18歳以上ガスブローバックガン)
Amazon:No48 シグ・ザウエル P226E2 (18歳以上ガスブローバックガン)

上記のP226の改良版が2010年に発表されたこのP226E2です。E2は「Enhanced Ergonomics」の略称で、新型グリップとストロークの短いトリガーが特徴です。
ちなみに今でいう「P226」は、2012年にこのE2がスタンダードなモデルへと変更されました。

作品では特に映画「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」で主人公のハントなど、多くの登場人物が使用します。

P228

東京マルイ No.02 シグ・ザウエルP228 HG 18歳以上エアーHOPハンドガン
Amazon:東京マルイ No.02 シグ・ザウエルP228 HG 18歳以上エアーHOPハンドガン

P226の小型バージョンとして1989年に発売されたモデルがP228です。
小型な上に装弾数13発+1(チャンバー分)という使いやすさから、FBIやDEA、警察などの法執行機関で多く採用されております。
その他にも護身用火器としてアメリカ軍に「M11」という制式名称でも採用されています。
装弾数がこの大きさにしては多いものの、P226に比べると少ないことからグリップ部分がスリムになり、手が小さい人でも握りやすくなるというメリットもあります。

上記の法務期間や軍をモデルにした作品には多く登場します。また、ソンビゲーム「デッドライジング」ではムービー中のハンドガンがP228であったり、映画「バトルロワイアル」で、川田から主人公七原に渡された銃がP228でした。

P229


Wikimedia Commonsより

実銃ではP228以前よりも威力の高い弾に耐えられる性能に改良されたP229です。
またP228と同じ小さな形状で、アンダーレイルが付いている優れものです。
P228に取って代わって9mm口径にも対応するようになってからは、P228は民間用の販売がなくなりました。

作品では映画「ダイ・ハード/ラストデイ」やゲーム「ペルソナ2」、ゲーム「レインボーシックス シージ」など登場機会は多数あります。中でも「ルパン三世」ではTVスペシャルでルパンや次元が使うこともありました。

P230

KSC P230 ヘヴィウェイト 18歳以上ガスブローバック
Amazon:KSC P230 ヘヴィウェイト 18歳以上ガスブローバック

目に見えて変わった形状のP230は、日本の警察が制式採用していることでとても有名かと思われます。
小型拳銃はワルサーPPKが主流だった中に、優れた性能から勝るとも劣らない勢いで普及したそうです。
P220と違ってP230はSIG社から輸入しています。

作品でもやはり警視庁が採用していることもあり、刑事ものでは多く登場しています。漫画「未来日記」の4th来須刑事やドラマ「アンフェア」など、多くの人気刑事キャラクターが使用しています。また映画「メン・イン・ブラック」のエージェントKが使用しているスペースガンは、P230がベースではないかと言われています。

GSR(ウェスタン・アームズ)


Amazon:WA SIG ARMS GSR 1911 ブラックウォーター  [アダルト]

このページの冒頭で紹介したSIG ARMSが開発した、ガバメントのクローンモデルです。
アメリカで開発されたこの銃のGSRは元々は「Granite Series Rail」の略称で、SIG ARMS(現SIG SAUER)のアメリカ本社があるニューハンプシャー州のニックネーム「Granite State(御影石の州)」が由来となっております。
このアンダーレイルが付いているタイプが「Granite Series Rail」で、後にアンダーレイルがないタイプが発売されたことで「Granite Series Revolution」という名称に変更され、さらに最終的に実銃では「SIG SAUER 1911」という名称に統一されています。
セーフティやグリップの形状もガバメントにそっくりですが、このエアソフトガンはアンダーレイルが付いています。

ゲーム「メタルギアソリッド4」ではスネークを始め、多くのシーンで登場する自動拳銃です。

実は日本で多く使われているスイス初の自動拳銃

言われてみるとよく見るかも……という銃ですね。各特徴をまとめると……

■P210……SIGの有名な自動拳銃の中でも最も古いモデル。
■P220……日本の自衛隊が使用しているモデル。

■P226レイル……SEALsやFBIが使用するダブルカラムのアンダーレイル付きのモデル。
■P226 E2……新型グリップを搭載した現行のP226のスタンダードなモデル。
■P228……P226の小型化されたモデル。
■P229……P228のアンダーレイルが搭載された高威力型モデル。
■P230……日本の警視庁が採用する丸みを帯びたモデル。
■GSR……ガバメントを基調としたアメリカモデル。

といったところです!
特にP230は螺旋状の吊り紐に繋がったこの銃を警察官が使っている、携行しているのをよく見ますね。
コスプレなんかをする時にも日本の自衛隊や警察のキャラクターをする時なんかは特に使用機会が多い銃かもしれません。

さて、SIG SAUERと言えば、昨年ASOBIBAがコラボした「GGO(ガンゲイル・オンライン)」や、「キノの旅」「アリソン」の著者である時雨沢恵一(しぐさわ けいいち)先生のペンネームが、実はSIG SAUER(アメリカ読みでシグ・サゥアー)から取っているのだそうです。
彼はアメリカ留学時、実際にP226を所有もしていたという話も……だからこそ作中のあの緻密な銃器表現ができるのでしょう。
またガンゲイル・オンライン内の大会「スクワッド・ジャム」のスポンサーとして劇中で語られている「銃が出てくる作品ばかり書いている小説家」という話に関しては、作中で明言こそされていませんが、時雨沢先生その人と思われます。(アニメ3話の声優欄にも時雨沢恵一先生がクレジットされています)

そんなGGOで出てくるヴォーパルバニーも発表されました。(ヴォーパルバニー自身はデトニクスがベースになっています)

これはもしかすると2期が来るかもしれない……!?
そんな期待の意味も込めて、久々に観てみてはいかがでしょうか!
まだ観ていないよという方も、Amazon Primeで全話観れるので、これを機にぜひ観てみてください٩( ‘ω’ )و

それでは次回の記事もお楽しみに!!!

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