ウッドストックの小銃って言えばこれ!?
長物シリーズでは久々登場です、池袋店から秋葉原店に輪廻転生しました、じょーです。
長物に関してはいろんなキャストに書いてもらっており、早くも第7弾となりました!
今までは池袋店からのコラムとして書いていたので、その他の長物やハンドガン紹介に関してはこちらの記事からチェックしてくださいまし!
さて、今回紹介する銃はこちら!
アメリカ産のウッドストック小銃
Amazon:No80 U.Sライフル M14 ウッドストックタイプ (18歳以上スタンダード電動ガン)
なんとなくこの外見に見覚えがある方もいるのではないでしょうか?
かつてアメリカ軍が主力武器として使用していたライフルM14です。改良が施されたM14は今もなおアメリカ軍では制式採用されており、とても息の長い軍用ライフルとなっています。
M14は様々な作品に登場します。
まず銃の擬人化系作品ではマストと言えるほど高確率で出てきますね。
うぽって!!
漫画「うぽって!!」ではそのままM14(作中の名前はいちよん)が出てきます。
アメリカのスプリングフィールド生まれという、まんまな設定です(というかそういう作品)。
また、M16A4(いちろく)の姉というキャラ設定なのですが、これはアメリカの制式採用銃の順番として、M14が先だからだと思われます。(詳細は後述)
また、彼女のみならずこの主人公たちがいる青鯖学園の校長が「スプリングフィールド」、教師の1人の名前が「ガーランド」と、このスプリングフィールド・アーモリーにまつわるキャラクターが多く出てきます。
ドールズフロントライン
近年の銃の擬人化作品として有名なソーシャルゲーム「ドールズフロントライン」では、極めて高い射速(連射力にあたるパラメータ)を持つ強力な戦術人形として登場します。
新規プレイ時のログインボーナスで最初に貰えるキャラクターなので、始めたてのプレイヤーから熟練の指揮官まで、長く活躍してくれることでしょう。
そのほか、前身にあたるM1ガーランドやスプリングフィールドM1903も登場します。
ブラックホーク・ダウン
映画「ブラックホーク・ダウン」では、デルタの狙撃手ランディ・シュガート軍曹がデザートカモに塗装されたM14(もしくは狙撃用に改修されたM21)を使用していました。スコープではなくM2ダットサイトを載せているのが特徴的です。
フルメタル・ジャケット
映画といえば「フルメタル・ジャケット」も外せません。本編前半、ベトナム戦争時の海兵隊訓練キャンプにて、M14は欠かせない存在として登場しています。訓練中のマラソンのシーンで歌われる「スカした美少女 もういらない 俺の彼女はM14」の歌詞はあまりにも有名。
メタルギア・ソリッド4
ゲーム「メタルギア・ソリッド4」では、主人公のオールド・スネークを操作時に狙撃銃として出てくるのが、このM14EBRです。
EBRはウッドストックではなく、FRP(繊維強化プラスチック)や軽合金製の可変式のストックでピカティニーレールも搭載しているため、ウッドストックに比べて近代的な軍用のカスタムが施されています。
グランド・セフト・オートⅤ
EBRは最近のゲームだとよく出てくるようになり、ゲーム「グランド・セフト・オートⅤ」でも、「マークスマンライフル」の名称で登場します。
その形状、知名度から特にゲームでよく登場するので、「これM14だったのか!」となることもしばしばあります。
ウッドストックだと古く感じる?
時代は流れて今やウッドストックのM14は古き良きライフルという印象があります。それもそのはず、M14が採用されたのは1957年のこと。
それまで採用されていた前身のライフルであるM1ガーランドに関しては、1936年からの採用のため、主に第二次世界大戦からベトナム戦争まで活躍していたライフルなのです。
開発者であるジョン・C・ガーランドの名前から取って命名されたM1ガーランド(制式採用された名称は「U.S.Rifle Cal.30.MODEL1」で、他のM1と名の付く銃と区別するためにガーランドが名付けられた)は、開発当時は素早い装填速度と連射性能が重宝されました。
そのM1ガーランドにフルオート機能を搭載し、さらに当時新型の弾であった7.62mmNATO弾を多弾倉で実装したのがM14です。対象を行動不能にする高威力と長射程が特長です。
アメリカのライフルといえばM4やM16のイメージがある方も多いと思いますが、制式採用のライフルがM14からM16に移行したのは1960年代のことで、当時起こっていたベトナム戦争の主な戦場は高温多湿のジャングルでした。
見通しの利かないジャングルでは交戦距離が短くなり、長射程・高威力なM14の特長を活かせず、その威力故にフルオートでの射撃をするには反動が大きく扱いづらい上、木製のストックが湿気によって変形してしまうことなどから、樹脂製のストックを持ち、より安定した中距離での射撃が可能なM16に取って代わられてしまったのです。
未だアメリカンスピリットは消えず
ここまでの話だと、昔使われた古いライフルという印象のみになってしまいますが、今でも軍・民間において根強い需要と人気を持ち続けています。
特徴的な外観であるウッドストックもそうですが、何よりM4やM16に比べて射程が長いことから、主に狙撃用として運用されています。
特に2000年以降、イラク戦争に代表される砂漠などの開けた戦場において、この射程の長さが活躍しました。一度は失敗作の烙印を押された銃が、40年の時を経て再評価された瞬間です。
民間市場ではM14からフルオート機能を排除したスポーツモデルとしてM1Aが存在します。
7.62mmライフルの中では絶大な人気を誇り、本家スプリングフィールド社製のバリエーションモデルをはじめ、様々なメーカーからカスタムパーツが販売されています。
エアソフトガンのM14
ここまで実銃の歴史や性能について語りましたが、ここからはエアソフトガンでのお話です。
東京マルイも例外でなく、ウッドストックタイプから近代化されたモデル、さらにはショートカスタムされたM14ソーコムなど多岐にわたるデザインを出しています。
もちろん東京マルイだけでなく、先述したG&GのM14(メーカーの販売名称はGR14)のようにカスタムが施されたモデルも存在します。
また、M14だけでなく、M1ガーランドも発売されています。
M1シリーズの場合は東京マルイのラインナップにはなく、海外メーカーのG&GやICS、国内メーカーではマルシンが生産しています。
特に3つ目のマルシンのM1ガーランドに関しては、弾を撃ち切るとクリップ型のマガジンが排出されるという、実銃と同じアクションが再現されており、よりファンにとって楽しめる一挺になっています。
20世紀中盤を代表するライフルとして
装備を揃える際の基準として、自分が今まで見てきた映画やアニメ、ゲームに出てくる物を中心に据えるというのは王道だと思います。
そういう意味では第二次世界大戦〜ベトナム戦争あたりまでのアメリカ軍の装備を揃えるには欠かせない銃だと思います。
気になる方はぜひ手に取って検討してみてください!
また、ASOBIBA秋葉原店では時間無制限で使用できる20m級のシューティングレンジが常設されています。
秋葉原近辺で買ったら、この長射程のシューティングレンジで試射してみてはいかがでしょうか!!
それでは次回の記事でまたお会いしましょう٩( ᐛ )و