ウッドストックの小銃だけじゃない！
みなさんおはようございますこんにちはこんばんは。初めましての方は初めまして。
7月1日よりASOBIBA秋葉原店に参上しました、じょーです( ˘ω˘ )
さぁ、みなさんはサバゲーで使用できるエアソフトガンの豆知識をどれくらいご存知ですか？という記事です。
ゾロ目の第11回！
その他の銃はこちらからご覧くださいまし！
今回はハンドガンよりも小銃の方が有名な、アメリカの銃器メーカーをご紹介！
スプリングフィールド・アーモリーとは
社名は聞いたことある、けどハンドガンのイメージがないなという人も多いのではないでしょうか？
おそらく「スプリングフィールド」と聞くと、ウッドストックのライフルを思い浮かべる人が多いと思います。
確かにスプリングフィールド・ライフルとまで言われるくらい、小銃で有名な会社ではあります。
ただし、その有名なライフルを作っていたのは、1968年に閉鎖した「国営」のスプリングフィールド造兵廠でした。
歴史はとても古く、陸軍施設として1777年にスプリングフィールド工廠が建設され、1794年にはスプリングフィールド造兵廠として発足されました。
広く知られている通り、ウッドストックの小銃であるM1ガーランドやM14を生産していました。
しかし後に制式採用銃がコルト社に移されたのは、ベトナム戦争時に投入したM14のウッドストックが湿気に弱かったこと、長い銃身や長距離射撃に有効という点が密林の中で適合できなかったこと、そしてフルオートの射撃をするには制御が非常に難しかったことなどにより、失敗の烙印を押されてしまったからです。
代わりに台頭したコルト社のAR-15(制式採用後の名称はM16) はそういった面に優っていました。
こうしてスプリングフィールドの小銃は一気に地位を落としていき、最終的に1968年に閉鎖という形で一度幕を下ろしたのです。
それでも現存する理由は、1974年にロバート・リーズがこの「スプリングフィールド・アーモリー」というブランド名のみを買収し、新たに民間の会社として設立したためです。
設立後は「ベトナム戦争では失敗」となったM14の民間モデルであるM1Aを中心に生産しています。先述した通り長距離射程での安定した威力と精度は重宝されており、採用から40年弱を経たイラク戦争をはじめ、シチュエーションによっては非常に光るために未だ採用されているところもあります。
この小銃を生産する一方、コルト社の製品登録パテントが切れたことで、優秀なM1911A1のコピーをすることに触手を伸ばしていきました。
また、現在ではクロアチアのHS2000の製造権を購入し、改良したXDシリーズを自社生産していたりと、小銃だけでなく自動拳銃にも着手するようになりました。
ではでは、そんな新興勢力とも言えるスプリングフィールド・アーモリーのハンドガンのラインナップを見てみましょう！
今回はM1911A1をベースに作っている銃が多いため、モデルガン化されているものは除き、エアソフトガンのみでピックアップしていきます！
■モデル一覧
V10
FBIスペシャル・ビューローモデル(J-Armory)
オペレーター
XDM-40
では何の違いがあるのかひとつずつ見ていきましょー！
V10
今年東京マルイから発売され、記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。
M1911A1をベースに作られた銃として最初に挙げるのが、このV10です。
最大の特徴は、名前の由来にもなっているコーンバレルに空けられた10個のガスポートです。
このポートからガスが噴射され、射撃時の上方への反動を低減する効果があります。
ちなみにVについては、実銃の射撃時に正面から見るとこのガスポートから吹き出すマズルフラッシュがVの字に見えるからだと言われています。
ちなみにエアソフトガンとしても、リアサイトを外せばマイクロプロサイトが装着できてコンパクトなので、とても実用性が高いと思います。
FBIスペシャル・ビューローモデル
1996年のFBIがSWATでシングルカラムの自動拳銃を採用するためのトライアウトで、スプリングフィールドがM1911A1モデルの品質の高さを証明するきっかけとなった銃です。
現在エアソフトガンではJ-Armory(WAの廉価版)のみが生産しています。
オペレーター
軍などの特殊部隊向けのM1911A1コピーモデルです。
この銃で特徴的なのは、ピカティニー規格のアンダーレイルと、マズルを入れ替えることでサプレッサーを搭載することができるところです。
ウェスタンアームズからガスブローバックが出ています。
なぜこれだけガスブロが出てるのか、それはおそらく「メタルギアソリッド4」で、主人公のソリッド・スネークが使っていたからだと思われます。
その他、競技用に作られたトロフィーマッチ、3インチというとても短いモデルのEMPなど、シチュエーションに応じた多くのM1911A1のコピーモデルが製造されています。
XDM-40
最後に挙げるのは、上記のM1911A1のコピーモデルとは異なるスプリングフィールド・アーモリーの自動拳銃です！
このXDシリーズは、元は1990年代後半にクロアチアで作られ、制式採用されたHS2000が元になっています。
アメリカで徐々に売れ行きを伸ばしていったHS2000をスプリングフィールド・アーモリーが受託販売をはじめ、2002年にはXDシリーズとして発売しました。
今回取り上げているXDMは、ほとんどHS2000から手を加えずに販売していたXDに、スプリングフィールド・アーモリーがM1911A1のコピーモデルを製造する技術を交えて大幅なリメイクを行ったものです。
XD(HS2000)はGLOCKに大きな影響を受けていましたが、グリップをより握りやすくし、リアサイトも一新して大きくデザインが更新されています。
ハンドガン界隈では新興勢力！
小銃だけではないことを証明したスプリングフィールド・アーモリーのハンドガン、各特徴をまとめると……
■V10……コーンバレルに10個のガスポートが空いているM1911A1のコピーモデル。
■FBIスペシャル・ビューローモデル……スプリングフィールド・アーモリーがハンドガンの品質を証明した軍用のシングルカラムモデル。
■オペレーター……アンダーレイルとサプレッサーを取り付けられるマズルに付け替えられる特殊部隊用のM1911A1コピーモデル。
■XDM-40……クロアチア原産のGLOCKに似たオリジナル自動拳銃。
といったところです！
それでは次回の記事もお楽しみに！！！